2019年11月18日月曜日

最後の転生~実録自伝人間<蓮友 心>~15 人間13年目 「母に殺されかける」

中学生になった頃、異変が起こった。

「ひーでー死ね!!」

眠りについている私に覆いかぶさり、
首を絞めつけ般若のような顔で襲かかる母の姿。



『あっ・・・・。
 今やっと死ねるかもしれない。
 それそれでいいや。
 生きていたって良いことなど何もないのだから。
 心の人生 呆気なく幕を閉じるものだ』


抵抗することもしないまま
薄れていく意識が遠のいていく
私の頭の中は以外に冷静だった。
その後の記憶は覚えていない。

気がついたら私はベッドで寝ていた。



その翌日、母は精神科で入院することになり、
しばらくの間、首に母の手形がクッキリと残った。
怖かったと悲しかったという感情すら感じられずにいた。
母がそうなっても仕方がないと思っていたからだ。
母はどんどん精神を病んでいき、仕事や育児さえも出来なくなっていた。

代わりに母方の祖父母が親代わりとなり、
食事や学校に行かせてくれた。

少しでも、母や子供四人という負担を和らげたくて、
小学校四年生の頃から祖母が働いていた新聞配達の手伝いを再開するようになった。

最初に新聞配達をしたとき同様、

「自分の学費は自分で稼ぐ」

と言う思いが強かったが、
本音は嫌われていることを知りつつも大好きな祖母と一緒に居られる時間が
唯一の家族の繋がりを感じられることが嬉しかった。



しかしながら、
父からの性的虐待以降、
母から絞殺されそうになった事件以降
自殺願望が消えず、
リストカットデビューを果たしたのもこの年
躊躇うことなく
自分の手首にナイフで傷つける行為を
何度も何度も繰り返すことなる。


そこに恐怖はない
ただ
血が流れる度に
生きている実感が湧く

刃物を見つける度
躊躇なく
私自身を傷つける日々送り続けることとなる。

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