2019年11月26日火曜日

最後の転生~実録自伝人間<蓮友 心>~19 人間17年目 「長女七瀬の誕生」

長女七瀬が生まれる前の、
翼との家族とも馴染んだ16歳の頃、妊娠した。

子供が私の中で命が宿っていると思うと
恐怖に怯えていた。
翼と話あった結果、
お互いの未熟さを理由づけし中絶を選んだ。
自分で選んだにも関わらず、
後悔の念は消えることはなかった。

そして、17歳で二回目の妊娠が発覚した。

一回目の中絶で命の重さを
身をもって知ったはずなのに
授かったこの命を私の愚かさで
消えて欲しくなかった。
その思いを翼に告げると

「産んで欲しい」

と返答が返ってきた。嬉しくて涙が溢れ出た。




中絶をしたことが原因で妊娠しやすく、
流産しやすい体質となってしまい
何度も何度も早産になりかけて、
絶対安静2か月の入院生活を余儀なくされた。


私の血管は非常に脆く、
赤ちゃんに使う針しか使えない。
漏れて腫れてしまう手や足に、
何度も針の差し替えをしなければならなかった。

次第に使える血管がなくなり、
手の指と足の指や関節の方に
針を差し替えその場を凌いだ。
入院中に差し替えるあとは
左右の手足で全部で100か所以上となる。


だから未だに血を採ることは平気だが、
点滴をするとなる気がとおくなって
喉が締め付けるかのように息ができなくなり、
気が狂いそうになる。





 1998年8月17歳の夏。
自然分娩
陣痛6時間
1980gの小さな小さな
長女七瀬が産まれた。

小さく生まれた為、
保育器に一か月様子を見ることになった。
その時も自分のせいで小さく生まれてしまった自分を責めていた。

でも翌日、
黄疸もなく元気いっぱいの赤ちゃんだったので、
一日のみの保育器使用となり
そのことにホッと一安心した。

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