物心ついた時から
様々な虐待を父から受けてきた。
何歳のころの虐待か記憶が定かでないが、
例えば、
車に引きずられ知らない土地に置き去りにされた後、
長い道のりをお金もない私はただひたすらに歩き続け、ようやく家路へたどり着いたこと。
1週間ご飯を食べさせてもらえず、
公園の花の蜜や木の実などを食べ空腹を満たし過ごしたこと。
父がお酒を飲むとゲームをするかのように、壁際に私と善輝を並べられ、
包丁でダーツの的にされ、左腕に突き刺さった包丁は鏡のようにキラキラしていた。
日常的には、
タバコの火の始末は手のひらや甲に押し当てて灰皿代わりにされた。
虫歯になったりしたときに躾と言われ、
麻酔なしで歯や爪をベンチではぎ取られた。
その中でも鮮明に記憶に残っているのが、鉄の金属棒を火であぶり、
太ももとふくらはぎの間に挟み、自分の肉の焼ける匂いを嗅ぎながら気絶したこと
ビール瓶を投げつけられ、血だらけになった私の左側の顔に大きな傷跡となり診察した医師からは、
「大人になったとしても、この傷は残ります」
診断された傷跡は今でも眉毛のところに小さなカンパチ(傷跡)になり、
当時の私の名残の尊重と言える唯一の傷跡となった。
幸いにも他の傷は不思議と身体に残っていない。
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